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執筆者の写真四谷メディカルキューブ

痩せる手術はどのような治療?手術方法と減量効果について

痩せる手術はどのような治療?手術方法と減量効果について

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターです。当院では、減量手術に関する治療やご相談を受け付けています。


 

「痩せるための手術には、どのような種類があるの?」

「減量手術を受けると、どれくらいの効果が期待できるの?」

 

このような疑問をお持ちではないでしょうか?

本記事では、こうした疑問をお持ちの方に向けて、「痩せる手術とは何か」をテーマに、減量手術の種類や効果についてご紹介します。ぜひご参考ください。


痩せる手術とは

痩せる手術とは、医学的には「減量手術」もしくは「減量・代謝改善手術」と呼ばれる治療法です。

減量手術は、肥満によって引き起こされるさまざまな健康障害を改善するために、主に胃を小さく形成します。ダイエットや脂肪吸引とは異なり、医学的に有効性が認められた治療法です。


減量手術は、高度肥満症の患者さんに対して保険適応が認められており、近年、その普及が急速に進んでいます。最近では保険適応が拡大し、著名人の治療事例がメディアで取り上げられることも増え、社会的な関心が高まっています。


主な痩せる手術の種類と方法

日本で行われている主な痩せる手術(減量手術)には、以下の2種類があります。


 

1.腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

2.腹腔鏡下スリーブ・バイパス術

 

1. 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は、腹腔鏡(内視鏡)を用いて胃の外側を切除し、胃をバナナ状(スリーブ状)に再形成する手術です。この手術では、胃の容量が通常60~100ccまで減少し、切除された大部分の胃は体外に取り出されます。

胃の容量が小さくなることで食事量が減少し、体重減少が効果的に促されます。


2. 腹腔鏡下スリーブ・バイパス術

腹腔鏡下スリーブ・バイパス術は、スリーブ状胃切除術と同様に胃をバナナ状に再形成した上で、小さくなった胃と十二指腸および小腸を吻合する(つなぎ合わせる)手術です。切除された胃の大部分は体外に取り出されます。この手術では、食事量の減少に加え、栄養の吸収量も制限されるため、スリーブ状胃切除術よりも高い減量効果が期待できます。


手術による減量や糖尿病に対する効果

スリーブ状胃切除術の体重減少に関する効果については、海外で2万例以上を対象に行われた解析により、超過体重減量率(下記参照)が55.4%であったことが示されています。一方、スリーブ・バイパス術については、当院のデータでスリーブ状胃切除術と超過体重減量率がほぼ同等であることが確認されています。また、BMI50以上の超高度肥満患者では、スリーブ・バイパス術の方がより高い体重減少効果を示しました。


さらに、スリーブ状胃切除術やスリーブ・バイパス術は、減量効果が高いだけでなく、糖尿病に対する改善効果も非常に優れていることが報告されています。当院のデータでは、腹腔鏡下スリーブ・バイパス術が重度の糖尿病患者さんに対して非常に高い寛解率を示したことが確認されています。


■超過体重減量率とは

手術後の体重減少は通常“超過体重減少率”で表します。超過体重減少率は、減量効果を測る指標で、日本人の理想体重であるBMI 22kg/㎡を基準とした時の超過体重の何パーセントが治療により減ったかを表したものです。


(例)

165cmのAさんの理想体重は60kg。実際の体重が100kgの場合、超過体重は40kg(100 - 60 = 40)。30kgの減量が達成された場合、超過体重減量率は75%(30 ÷ 40 = 0.75)です。


減量手術のリスク

減量手術は、高度肥満症の患者さんに対して非常に高い効果が得られる治療法です。しかし、簡単な手術ではありません。また、高度肥満症の患者さんは、正常体重の患者さまに比べて合併している病気が多いため、手術自体にリスクが伴います。

そのため、減量手術にも他の手術と同様に、術後に起こり得る合併症があります。減量手術を受ける際には、これらのリスクを理解し、専門医と十分に相談することが重要です。



まとめ

減量手術

本記事では、「痩せる手術とは何か」をテーマに、減量手術の種類や効果についてご紹介しました。


痩せる手術とは、医学的には「減量手術」と呼ばれる治療法で、日本では主に「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」や「腹腔鏡下スリーブ・バイパス術」が行われています。これらの手術は、高度肥満症に対して高い減量効果をもたらすだけでなく、糖尿病の改善効果など、さまざまな効果が期待できます。


肥満により健康障害にお悩みの方にとって、減量手術は有効な治療の選択肢の一つです。本記事の内容が、治療を検討する際のご参考になれば幸いです。


減量治療は当院にご相談ください

四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、保険適用の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術や腹腔鏡下スリーブ・バイパス術をはじめ、国内外で多数の腹腔鏡下減量・糖尿病外科手術を行っています。


また、カプセルを飲み込むだけで減量効果が得られるカプセル内服型バルーン治療「Allurionプログラム」や、BMI 27.5以上35.0未満の軽度肥満2型糖尿病患者さまを対象にした臨床研究なども実施しています。


当院では、減量治療におけるさまざまな治療オプションを備えており、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を提供しています。治療に関する無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。


 

この記事を書いた人


■四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター

四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、高度肥満症の方を対象とした減量手術を行っています。減量手術において国内屈指の執刀経験を有しており、論文、学会発表、講演、メディア出演など、多岐にわたる活動を展開しています。

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