top of page

胃を切除する減量手術とは?ダイエットとの違いと効果を解説!

  • 執筆者の写真: 四谷メディカルキューブ
    四谷メディカルキューブ
  • 5月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:6月4日

肥満外来は何キロから?保険適用の条件と治療内容を解説!

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターです。当院では、減量手術に関する治療やご相談を受け付けています。


本記事では、胃を切除する減量手術の概要と治療効果などについて解説します。ぜひご参考ください。


胃を切除する減量手術とは

胃を切除する減量手術とは

減量手術は、肥満によって引き起こされるさまざまな健康障害を改善することを目的に、主に胃を小さく形成する外科的治療法です。日本で行われている減量手術には、次の2種類があります。


腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

腹腔鏡を用いて胃の外側部分を切除し、胃を筒状(スリーブ状)に形成する手術です。この手術では、胃の容量が通常約60〜100ml程度まで減少し、切除された胃の大部分は体外に摘出されます。


胃の容量が大幅に減ることで食事量が減少し、体重の減少が促進されます。


腹腔鏡下スリーブ・バイパス術

スリーブ状胃切除術に加え、形成された胃もしくは十二指腸と小腸を直接つなぐ(バイパスする)手術です。この手術では、胃の大部分を切除すると同時に、小腸の一部を迂回することで、栄養の吸収を制限します。


その結果、食事摂取量の制限と吸収の抑制の両面から体重減少が促進され、スリーブ状胃切除術よりも高い減量効果が期待できます。


これらの減量手術は、肥満症と診断された患者さんに対して健康保険の適用が認められており、近年、日本国内で治療が普及しています。


減量手術とダイエットの違い

減量手術とダイエットの違い

「ダイエット」は、一般的に食事制限や運動を通じて体重を減らし、痩せた体型を目指す自己管理の手段です。主な目的は生活習慣の改善であり、医療行為ではなく、個人の努力による体重コントロールとされます。


一方で、「減量手術」は、医学的根拠に基づいて行われる外科的治療法です。高度肥満症に対して保険適用が認められており、糖尿病などの肥満に関連する生活習慣病の改善も治療目的となります。


減量手術の効果

減量手術の効果

減量手術は、肥満症の患者さまに対して高い減量効果が確認されている外科的治療法です。加えて、糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善効果にも優れており、多くの研究でその有効性が報告されています。


当院における減量効果の実績

当院で実施した腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の患者さまの体重推移を検証したところ、手術前の平均体重は120.4kgでしたが、術後1年目には83.4kgまで低下しました。


術後3年目以降には、やや体重の再増加傾向が見られたものの、術後5年目においても平均で約30kgの減量が維持されており、長期的にも安定した効果が得られています(Seki Y, Kasama K, et al. Obes Surg 2016 より引用)。

当院における減量効果の実績

当院における血糖改善効果の実績

また、当院で腹腔鏡下スリーブバイパス術を受けられた2型糖尿病を伴う肥満症患者さまにおける血糖コントロールの推移を検討したところ、手術前の平均HbA1c値は9.0%と不良な状態でしたが、術後1年目には5.8%まで改善しました。


さらに、手術前には約半数(48%)の患者さまがインスリン療法を受けていましたが、術後1年目には、1名を除いてインスリンが不要となりました。その結果、82%の患者さまにおいて糖尿病の寛解(糖尿病に対する薬物治療なしで、HbA1cが基準範囲内 [HbA1c 6.5%未満] となった状態)が得られました(Seki Y, Kasama K, et al. Obes Surg 2016 より引用)。

当院における血糖改善効果の実績

まとめ

まとめ

減量手術は、肥満によって引き起こされるさまざまな健康障害の改善を目的とした外科的治療法です。主に胃を切除し、小さく形成することで、食事摂取量の制限や代謝の改善を図ります。現在、日本国内で保険適用が認められている治療には、「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」および「腹腔鏡下スリーブバイパス術」があります。


これらの減量手術は、高い減量効果が確認されているだけでなく、糖尿病をはじめとする生活習慣病の改善効果にも優れていることが、多くの研究によって明らかにされています。


このような有用性の高さから、減量手術は肥満症の患者さまに対する治療の選択肢として注目されており、近年、その普及が急速に進んでいます。


減量治療は当院にご相談ください

減量治療は当院にご相談ください

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、保険適用の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術や腹腔鏡下スリーブ・バイパス術をはじめ、国内外で多数の腹腔鏡下減量・糖尿病外科手術を行っています。


また、カプセルを飲み込むだけで減量効果が得られるカプセル内服型バルーン治療「Allurionプログラム」や、BMI 27.5以上35.0未満の軽度肥満2型糖尿病患者さまを対象にした臨床研究なども実施しています。


当院では、減量治療におけるさまざまな治療オプションを備えており、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を提供しています。治療に関する無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。


この記事を書いた人


■四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター

四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、高度肥満症の方を対象とした減量手術を行っています。減量手術において国内屈指の執刀経験を有しており、論文、学会発表、講演、メディア出演など、多岐にわたる活動を展開しています。

Comentários


Não é mais possível comentar esta publicação. Contate o proprietário do site para mais informações.

​ご予約・お問い合わせ

治療を希望される場合は、お電話もしくはWebにてご予約をお取りください。無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください(無料相談はこちら)。

受付時間/9:00~17:00

(日・祝除く)

四谷メディカルキューブ

〒102-0084 東京都千代田区二番町7-7

表面_外観.jpg
hlogo.png
Copyright © 2019 Yotsuya Medical Cube. All right reserved.
bottom of page