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手術にはいくつかの種類がありますが、保険診療として行われているのは腹腔鏡下スリーブ状胃切除術と腹腔鏡下スリーブバイパス術です。

 

スリーブ状胃切除では胃の外側が切除され、バナナ状の細長い胃に形成されます。これにより胃の容量はおよそ1/10に減少します。胃を小さくすることで食事摂取量を減らし、体重減少を得ようとする手術です。切除される胃の外側部分は食欲刺激作用を有する消化管ホルモン「グレリン」の分泌細胞が集中しているため、術後は血中グレリン濃度が大幅に低下し、食欲が抑制される(空腹感を感じにくくなる)と考えられています。

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スリーブバイパス術では、スリーブ状胃切除術に加えて小腸の一部をつなぎなおし(バイパス)、栄養吸収を低下させます。スリーブバイパス術は肥満度の高い(BMI 50以上)患者さまに対する減量効果が優れており、加えて、進行した糖尿病に対する改善効果が高いことが示されています。

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当院で腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が行われた患者さまの体重変化を示します(Seki Y, Kasama K, et al. Obes Surg 2016より引用)。手術前の平均体重は120.4kgでしたが、術後1年目には83.4kgに低下しました。術後3年目以降、やや再増加傾向が見られましたが、術後5年目においても約30kgの減量が得られていました。

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次に、当院で腹腔鏡下スリーブバイパス術が行われた2型糖尿病を伴う肥満症患者さまの血糖改善効果(血糖コントロールの指標であるHbA1c値の変化)を示します(Seki Y, Kasama K, et al. Obes Surg 2016より引用)。

 

手術前の平均HbA1c値は9.0%と不良でしたが、術後1年目には5.8%に低下しました。また、手術前には約半数(48%)の患者さまがインスリンを使用されていましたが、術後1年目には1名を除いて、インスリンが不要となっていました。その結果、82%の患者さまにおいて、糖尿病の寛解(糖尿病に対する薬物治療なしで、HbA1cが基準範囲内 [HbA1c 6.5%未満] となった状態)が得られました。

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国内で保険適用が認められている減量手術は、「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」 と 「腹腔鏡下スリーブ・バイパス術」 の2種類です。それぞれの手術について、保険適用の条件は以下の通りです(※以下のすべての条件を満たす場合に保険適用となります)。

<BMI35以上の場合>

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6か月以上の内科的治療を継続している

以下のいずれか1つ以上を合併している

糖尿病、高血圧症、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、

非アルコール性脂肪肝炎を含む非アルコール性脂肪性肝疾患

<BMI32~34.9の場合>

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6か月以上の内科的治療を継続している

以下のうち2つ以上を合併している 

糖尿病(ヘモグロビンA1c(HbA1c)8.0%以上)、高血圧症、脂質異常症、

閉塞性睡眠時無呼吸症候群、非アルコール性脂肪肝炎を含む非アルコール性脂肪性肝疾患

<BMI35以上の場合>

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腹腔鏡下スリーブ・バイパス術を5例以上経験した外科医が常勤している施設であること

BMI 35以上

6か月以上の内科的治療を継続している

糖尿病を合併している

当院では、保険適用による減量手術に加え、カプセル内服型バルーン治療「Allurionプログラム」 や、BMI 35未満の軽度肥満症患者さまを対象とした臨床試験など、多様な治療選択肢をご提供しています。

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「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」と「腹腔鏡下スリーブ・バイパス術」は、いずれも保険診療の適用内で受けていただくことが可能です。また、高額療養費制度を利用することで、実際にご負担いただく費用を抑えることが可能です。

当院で高額療養費制度を適用して治療を受けた場合、ご負担額の具体例は以下の通りです。

※自己負担額:患者さまの収入と負担割合に応じて、自己負担の限度額が変わります。

※上記はひと月あたりの金額です。入院期間が月をまたぐ場合は追加で費用が掛かります。

※食事代、1食あたり490円の自己負担が掛かります。

*当院では国際的なガイドラインの推奨に則って治療を行なっています。そのため保険では賄えない部分を自費で負担していただいております(自費負担:¥319,000円/税込)。

​ご予約・お問い合わせ

治療を希望される場合は、お電話もしくはWebにてご予約をお取りください。無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください(無料相談はこちら)。

受付時間/9:00~17:00

(日・祝除く)

四谷メディカルキューブ

〒102-0084 東京都千代田区二番町7-7

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東京都千代田区に位置する「四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター」では、多数の腹腔鏡下減量・糖尿病外科手術を行っています。当院が患者さまに選ばれる理由をご紹介します。

当院では、開設以来多くの減量手術を行なってきました。2006年6月から2025年3月までの間に実施した手術件数は、累計2,114件に上ります。多数の手術実績が、患者さまからの信頼につながっています。

2025.3.31現在

​手術実績

 2,114 

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腹腔鏡手術

 1,915 

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​胃内視鏡治療

 170 

Allurionプログラム

 29 

手術を担当する笠間医師、関医師は、減量外科のパイオニアとして数多くの手術を行っています。また、当院では医師、管理栄養士、理学療法士、看護師からなる専任チームを編成し、チーム医療を通じて患者さまを包括的にサポートしています。

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​四谷メディカルキューブ

減量・糖尿病外科センター センター長

医師

​笠間 和典

カサマ・カズノリ

1990年 群馬大学医学部卒業
2002年に日本で初めての腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術を施行、その後日本はもとよりアジアの減量外科をリードしてきた。現在は国際肥満代謝外科連盟(IFSO)理事、IFSOアジア太平洋部会理事長、アジア
太平洋肥満代謝外科学会前理事長、国際肥満外科連盟日本代表、日本内視鏡外科学会理事・国際委員長・肥満外科教育担当を務めている。国際的評価も高く、海外での公開手術は日本の内視鏡外科医としては最も経験が多い一人である。

コメント

より多くの患者さまの治療をサポートするために、20年近くにわたり、多職種を含めた減量チームを牽引して参りました。日本における減量手術の第一人者として、世界中で公開手術を行い、後進の育成にも励んでいます。

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​四谷メディカルキューブ

減量・糖尿病外科センター 副センター長

医師

​関 洋介

セキ・ヨウスケ

1997年 大阪大学医学部卒業(医学博士)

公立学校共済組合近畿中央病院、大阪大学大学院消化器外科、大阪国際がんセンターを経て、豪州フリンダーズ大学消化器外科、米国ミネソタ大学外科、2009年より四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターに合流し、現在に至る。臨床研究管理部部長。2023年 川村賞(日本肥満症治療学会)を受賞。減量・糖尿病外科治療に加えて、胃食道逆流症の外科治療も専門としており、いずれも国内屈指の執刀経験を有する。論文、学会発表、講演、メディア出演など多数。

コメント

高い技術とエビデンス(科学)に裏付けられた、安全・確実で最も効果の高い外科治療を私達の患者さんに提供いたします。

当院では、保険適用の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術やスリーブ・バイパス術をはじめとする4種類の減量手術の中から、個々の患者さまの状態に合わせた治療法をご提案しています。
また、カプセル内服型バルーン治療「Allurionプログラム」や、BMI 35未満の軽度肥満症患者さまを対象とした臨床試験など、多様な選択肢をご提供しています。

当院で、これまでに実施した2,000件以上の手術は全て腹腔鏡手術で行っています。腹腔鏡手術は傷が小さく、痛みや出血が少ないため、身体への負担が軽減され、早期の社会復帰が期待できます。

当院は、東京都千代田区の四ッ谷駅から徒歩5分の立地にあり、アクセスしやすい環境です。北海道から沖縄まで全国各地から多くの患者さまが来院されています。

その他、術前術後の生活において社会的・心理的なサポートを行う患者会の実施などにも力を入れています。

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お電話またはWeb予約にて、減量・糖尿病外科外来の受診予約をお取りください。

初診当日は、診察前に身長・体重の測定、問診票のご記入、治療に関する動画の視聴を行った後、診察を受けていただきます。また、診察内容によっては追加の検査が必要となる場合がありますので、時間に余裕をもってご来院ください。

全身状態を評価するために、血液検査、内視鏡検査、レントゲンなどの各種検査を実施します。あわせて、管理栄養士や薬剤師との面談も行います。

担当医師が手術の適応可否について説明し、手術日および術式(手術方法)を決定します。また、麻酔科医による診察や入院に関する説明も行います。

手術日の前日または当日に入院していただきます。入院期間は通常 3~5日間 です(手術方法により異なります)。手術当日は、ご家族の方に来院いただきます。

減量外科治療の目的は、肥満を解消し、合併症を改善することで 患者さまの生活の質(QOL)を向上させ、より充実した人生を長く歩んでいただくこと です。そのために、医師や各専門スタッフが長期的にサポートいたします。

■フォローアップ外来スケジュール
1・3・6・9・12・15・18か月後、その後は1年ごとに実施。

​ご予約・お問い合わせ

治療を希望される場合は、お電話もしくはWebにてご予約をお取りください。無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください(無料相談はこちら)。

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