top of page

GLP-1の副作用について|よくある症状から対処法までを解説!

  • 執筆者の写真: 四谷メディカルキューブ
    四谷メディカルキューブ
  • 3月10日
  • 読了時間: 8分

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターです。当院では、減量手術に関する治療やご相談を受け付けています。

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病治療や肥満症治療の分野で近年注目を集めている薬剤です。血糖コントロールの改善や体重減少といった効果が期待される一方で、吐き気や食欲不振などの副作用が起こる可能性があることから、「本当に安全なのか」「副作用が出た場合はどうすればよいのか」と不安を感じている方も少なくありません。

この記事では、GLP-1受容体作動薬の基本的な仕組みから、起こりやすい副作用、注意すべき重篤な症状への対応、さらに効果が十分に得られない場合の治療選択肢まで、わかりやすく解説します。

GLP-1受容体作動薬とは?

GLP-1受容体作動薬とは、人の腸から分泌されるホルモン「GLP-1(グルカゴン様ペプチド1)」と似た働きを持ち、インスリン分泌を促進して血糖値を下げる作用のある注射薬または内服薬の総称です。GLP-1は食事をきっかけに分泌され、血糖値の調整や満腹感の維持に関わる重要なホルモンです。

このGLP-1の働きを高めることで、血糖コントロールの改善や食欲の抑制が期待できるのがGLP-1受容体作動薬です。日本では糖尿病治療薬として広く使用されており、一部の薬剤は肥満症治療薬としても承認されています。

GLP-1受容体作動薬の主な特徴には、次のような点があります。

  • 血糖値が高いときに作用し、低血糖が起こりにくい

  • 胃の動きをゆっくりにすることで満腹感が持続しやすい

  • 食欲中枢に働きかけ、食事量が減りやすくなる(個人差あり)

  • 2型糖尿病患者において、心血管イベントのリスク低下が報告されている

近年は体重減少効果の高さから、肥満症治療として用いられるケースも増えており、効果だけでなく副作用や安全性について関心を持つ方も多くなっています。

GLP-1で起こりやすい副作用

GLP-1受容体作動薬は、血糖コントロールや体重減少に有効な治療薬ですが、その作用機序により、特に消化器系の副作用が起こりやすいことが知られています。ここでは、比較的よくみられる主な副作用について解説します。

吐き気・嘔吐

GLP-1受容体作動薬で最も多くみられる副作用が、吐き気(悪心)や嘔吐です。これは、胃の動きを抑制し、食べ物が胃から腸へ送られる速度を遅くする作用によるものです。

治療開始直後や用量を増やした直後に起こりやすい傾向がありますが、多くの場合、時間の経過とともに軽減します。ただし、症状の出方には個人差があります。

食欲不振・早期満腹感

脳の食欲中枢に作用することで食欲が抑えられ、少量の食事でも満腹感を感じやすくなります。体重減少を目的とする治療では効果の一部と考えられますが、食事量が極端に減る状態が続くと、体調不良や栄養不足につながる可能性があるため注意が必要です。

下痢・便秘

腸の動きや消化のリズムが変化することで、下痢や便秘が起こることがあります。症状の現れ方には個人差があり、水分摂取量や食事内容の影響も受けやすいため、生活習慣も含めて調整することが大切です。

胃もたれ・腹部膨満感

胃から腸への排出が遅くなる影響で、胃もたれやお腹の張り、膨満感を感じることがあります。特に脂っこい食事や一度に多くの量を食べた場合に症状が出やすい傾向があります。

だるさ・倦怠感

治療開始初期には、全身のだるさや倦怠感を感じる方もいます。食事量の減少、水分不足、血糖値の変動などが影響している可能性があります。


注意すべき重篤な副作用

GLP-1受容体作動薬は比較的安全性の高い薬剤とされていますが、まれに重篤な副作用が報告されています。頻度は高くありませんが、早期に気づいて適切に対応することが重要なため、以下のような症状についても理解しておくことが重要です。

急性膵炎

GLP-1受容体作動薬の使用中に、まれに急性膵炎が報告されています。強いみぞおちの痛みや、背中に放散する痛み、吐き気、嘔吐などの症状が突然現れた場合には注意が必要です。このような症状がみられた場合は、自己判断で服用を続けず、速やかに医療機関を受診してください。

胆のう・胆道系の異常

体重減少が急激に進むことで、胆石症や胆のう炎などの胆道系トラブルが起こることがあります。右上腹部の痛み、発熱、皮膚や白目が黄色くなる黄疸などの症状がみられた場合は、早めの受診が必要です。

重度の低血糖

GLP-1受容体作動薬は単独では低血糖を起こしにくいとされていますが、インスリン製剤や他の糖尿病治療薬と併用している場合には、低血糖のリスクが高まることがあります。冷や汗、動悸、手の震え、意識がぼんやりするなどの症状が現れた場合には、低血糖の可能性を考え、早めに対応することが重要です。

脱水・腎機能障害

強い吐き気や嘔吐、下痢が続くことで水分摂取量が不足し、脱水状態に陥ることがあります。脱水が進行すると腎機能に悪影響を及ぼす可能性があります。尿量の減少や強い倦怠感が続く場合には、早めに主治医へ相談することが大切です。


副作用が出たときの対処法

GLP-1受容体作動薬による副作用は、治療開始初期や用量調整のタイミングで起こりやすいものの、多くは適切に対応することで軽減、あるいは継続治療が可能となります。症状の程度や経過をよく観察し、無理をせず対処することが重要です。

吐き気・嘔吐がある場合

吐き気や嘔吐がみられる場合は、食事量を控えめにし、少量ずつゆっくり摂取しましょう。脂っこい食事や一度に多く食べることは症状を悪化させやすいため避けるのが基本です。症状が強い場合や数日以上続く場合は、自己判断で服用を中止せず、医師に相談してください。

食欲不振が続く場合

食欲低下は薬の作用の一部としてみられることがありますが、食事量が極端に減ると体調不良や栄養不足につながる可能性があります。少量でも栄養価の高い食事を意識し、急激な体重減少がみられる場合は早めに医師へ相談しましょう。

下痢・便秘がある場合

水分を十分に摂取し、食事内容を整えることが基本です。症状が続く場合や日常生活に支障がある場合には、薬の量や使用方法の調整が必要となることがあります。

だるさ・倦怠感がある場合

水分不足や食事量の減少が影響していることがあります。無理をせず、十分な休養とこまめな水分補給を心がけてください。改善しない場合や悪化する場合は、主治医へ相談することが大切です。

すぐに受診が必要な症状

強い腹痛、繰り返す嘔吐、発熱、黄疸、意識の変化などがみられる場合は、重篤な副作用の可能性があります。このような症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。


GLP-1で効果が得られない場合の対処法

GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制や血糖改善を通じて効果が期待できる治療法ですが、すべての方に十分な効果が得られるわけではありません。適切な用量や投与期間を確保し、生活習慣の改善を併用してもなお効果が不十分な場合には、次の治療選択肢を検討することが重要になります。

その中で、有力な選択肢となるのが減量手術です。減量手術は、単に体重を減らすことを目的とした治療ではなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの肥満関連疾患の改善を目的とした、医学的根拠に基づく治療法です。GLP-1で十分な効果が得られない背景には、ホルモン分泌や代謝機構そのものが強く関与しているケースも多く、薬物療法のみでは限界が生じることがあります。

減量手術では、胃の容量を減らすことや消化管ホルモンの分泌を変化させることで、食欲抑制や血糖改善効果をより強力かつ持続的に得ることが可能です。その結果、GLP-1では達成が難しかった体重減少や、糖尿病の寛解が期待できます。特に、長期間にわたり肥満が持続している方や、糖尿病のコントロールが不十分な方においては、専門医と相談のうえで治療を検討する意義があるといえます。


まとめ

GLP-1受容体作動薬は、血糖コントロールや体重減少に有効な治療薬ですが、その作用機序の特性から、特に消化器系の副作用が生じやすいことが知られています。主な副作用としては、吐き気や嘔吐、食欲不振や早期満腹感、下痢や便秘などが挙げられます。また、頻度は高くありませんが、急性膵炎や重度の低血糖といった重篤な副作用が報告されている点にも注意が必要です。

一定の副作用がみられる可能性はあるものの、GLP-1受容体作動薬は食欲抑制や血糖改善を通じて、効果が期待できる治療法です。ただし、すべての方に十分な効果が得られるわけではありません。GLP-1受容体作動薬による治療で十分な減量効果が得られなかった場合には、次の選択肢として減量手術を検討することも、有力な治療戦略の一つといえます。

減量治療は当院にご相談ください

東京都千代田区の四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、保険適用の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術や腹腔鏡下スリーブ・バイパス術をはじめ、国内外で多数の腹腔鏡下減量・糖尿病外科手術を行っています。

当院では、減量治療におけるさまざまな治療オプションを備えており、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を提供しています。治療に関する無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

■四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター

四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターでは、高度肥満症の方を対象とした減量手術を行っています。減量手術において国内屈指の執刀経験を有しており、論文、学会発表、講演、メディア出演など、多岐にわたる活動を展開しています。

​ご予約・お問い合わせ

治療を希望される場合は、お電話もしくはWebにてご予約をお取りください。無料相談も受け付けております。お気軽にご相談ください(無料相談はこちら)。

四谷メディカルキューブ

〒102-0084 東京都千代田区二番町7-7

■ 受付時間
月曜~土曜:9:00~17:00
■ 休診日
第5土曜・日曜・大型連休(5月3日~6日/9月20日~23日)

年末年始(12月27日~1月3日)

表面_外観.jpg
hlogo.png
Copyright © 2019 Yotsuya Medical Cube. All right reserved.
bottom of page