治療&サポート

COE (Center of Excellence:卓越した拠点)

 高度肥満症に対する手術は決して簡単な手術ではないため、手術の安全性ということに関しても、外科医だけではなく施設の経験による違いが大きいことが知られています。成熟した減量外科治療プログラムと立ち上げたばかりのプログラムとでは、医療の質およびその結果に必然的に大きな違いが生じます。この事実は、治療を受けられる患者さんは勿論、治療費の支払いをする人にとっても非常に重要です。回避可能な合併症を一つ回避することは、患者さんの術後のQOL(生活の質)向上に寄与するだけでなく、多額のコストを節約することにもつながります。減量手術において、最大の経済的リスクは術後合併症です。合併症の種類によっては、問題なく経過した症例の10倍以上の費用が必要となる場合もあるからです。こうした背景のもと、米国において、SRC(Surgical Review Corporation)と呼ばれる第三者機関が、質の高い減量外科治療を担保するための仕組みとして、COE(Center of Excellence:卓越した拠点)という認定制度を作りました。

COE(Center of Excellence:卓越した拠点)
Center of Excellence
(卓越した拠点)

 COEとして認定を受けるためには、多くの基準を満たす必要があります1)が、重要なポイントは以下の点です。

  1. 施設における年間症例数が80例以上
  2. 外科医の年間執刀症例数が50例以上
  3. 外科医の生涯執刀症例数が125例以上
  4. 施設が経験豊富な外科医、看護師、医療コンサルタントなどから成る専門チームを構築しており、長期にわたるfollow-upが行われ、その成績を報告出来る体制にあること
  5. 患者のためのサポートグループ(患者会)が組織されていること
  6. 高度肥満症の患者さんを安全に管理するために必要な医療設備が整っていること

 日本で標準的に用いられている医療機器は高度肥満症の人に適さないものが多くあります。安全のためには高度肥満症の治療に適した設備が必要となります。

 現在、SRCよりCOEの認定を受けている施設は北米以外では25施設あり、アメリカの民間保険会社の多くは、COE以外の施設での減量手術の支払いをしない仕組みを作っています。四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センターならびに当院で手術を担当する外科医2名は、日本で唯一、COE認定を受けています。

COE認定証

  • 四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター

    四谷メディカルキューブ
    減量・糖尿病外科センター

  • 笠間 和典 医師

    笠間 和典 医師

  • 関 洋介 医師

    関 洋介 医師

参考文献

1, http://www.surgicalreview.org/pcoe/tertiary/tertiary_requirements.aspx.

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