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減量の目的ために行われた最初の手術は、1950年代に米国のミネソタ大学で行われた。その手術が空腸回腸バイパス(JIB)であった、これは胃には手をつけず、小腸のほとんどをバイパスさせて栄養吸収を制限するというものであった。JIBの体重減少は良好であったが、かなり多くの患者さんが下痢、ビタミンA の欠乏による夜盲、ビタミンDの欠乏による骨粗しょう症、蛋白カロリーの欠乏、腎結石などの合併症を引き起こした。もっとも重篤な合併症は、バイパスした小腸でばい菌が繁殖してしまうことによって起こる盲管症候群といわれるものであった。これは肝不全、ひどい関節炎、皮膚のトラブル、風邪様症状を引き起こした。そのため多くの患者さんが再手術を受けて元の状態の戻す必要が生じた。
JIBは現在では推奨される手術ではなくなっている。JIBの経験から学んだことは、長期間のフォローアップが重要であるということ、減量手術には恒常的な、重篤な栄養障害が生じる可能性があるということである。JIBを過去に受けた方は経験豊富な減量外科医に長期間のフォローを依頼することが重要である。(注:日本ではJIBをおこなったという報告はありません。)
【参考文献】
Jejunoileal bypass
Kremen, AJ, Linner JH, et al. An experimental evaluation of the nutritional importance of proximal and distal small intestine. Ann Surg 1954;140:439-48.
Griffen Jr, WO, Bivins, BA, et al. The decline and fall of jejunoileal bypass. Surg Gynecol Obstet 1983;157:301-8.
※この「減量外科の歴史」は米国肥満外科学会 American Society for Bariatric Surgery (ASBS) のサイトに掲載されているStory for Surgery for Obesity をASBSの了解を得て翻訳し,減量手術.comに掲載しております。
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