減量外科は他に類を見ない種類の手術である。この手術によって、糖尿病、高血圧、高脂血症、睡眠時無呼吸、慢性の頭痛、静脈系の疾患、尿失禁、肝臓病、関節炎などの多くの疾病が改善する可能性がある。減量外科は長期間の体重減少に関して唯一証明されている方法である。この手術は生活の質の著しい向上をきたし、低侵襲 手術の発達によってはやい回復も見込まれている。この低侵襲手術の普及によって減量外科は飛躍的に増加した。
減量手術は食事摂取量を制限する手術と栄養吸収を制限する手術とに分けられる。栄養吸収を制限する手術はカロリー、蛋白、その他の栄養素の吸収を抑える。一方、食事摂取量を制限する手術は、少ない食事量でも満足感を与えられるようにする。いくつかの手術はこの二つの原理の組み合わせで機能する。胃バイパス術(腹腔鏡,開腹)、腹腔鏡下胃バンディング術、胆膵路変更術(Biliopancreatic diversion: BPD)が現在広く行われている手術である。
ほとんどの患者さんはこれらの手術が成功して良好な減量を得るが、どんな手術であってもパーフェクトといえるものはない。患者さんと減量外科チームとの誠実で慎重な話し合いだけが、個々の患者さんにとっての最良の手術を決定することが出来る。
現時点では多くの術式や新しい術式があるが、患者さんも外科医も減量外科の歴史を理解して、先駆者である外科医たちからの教訓を得るべきである。
※この「減量外科の歴史」は米国肥満外科学会 American Society for Bariatric Surgery (ASBS) のサイトに掲載されているStory for Surgery for Obesity をASBSの了解を得て翻訳し,減量手術.comに掲載しております。
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