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胃バイパス術とBPD/DS(胆膵路バイパス+十二指腸変換術)との比較
術式比較
@胃
バイパスの場合は、胃を15cc位の小さな袋として分離する。残った胃は取り出さず、そのまま十二指腸に続いている。胃を取り出さないので、元の状態に戻すことも理論的には可能。バイパスした部分の胃の検査が通常の内視鏡では出来ない。
BPD/DSの場合は、胃は十二指腸への連続を保ったまま、バナナ型の100cc程度の大きさの袋とする。バイパスの袋より大きく、食事はバイパスよりも多く取れる。切った部分は取り出してしまう。取り出してしまうので元の胃に戻すことは不可能。残った胃は通常の内視鏡の検査が可能。 |
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ルーワイ胃バイパス術 |
A 吻合部位
バイパスの場合は、小さくした袋と小腸を吻合する。
BPD/DSは十二指腸で切断して、十二指腸と小腸を吻合する。幽門を残しておくので、食べ物の流れを調節できるため、ダンピングが起こりづらい。
B小腸の長さ
バイパスの場合は、胃の袋と小腸をつないだ部分から小腸と小腸をつないだ部分の長さをBMIに応じて120〜200cmとし、十二指腸の出口(トライツ靭帯)から小腸と小腸の吻合部までを50cmまたは100cmとしている。
BPD/DSは十二指腸と小腸をつないだ部分から小腸と小腸をつないだ部分のながさを150cm、小腸と小腸をつないだ部分から大腸に入る部分までの長さを100cmとしている。
バイパスとBPD/DSでは小腸のはかる部分が違うが、バイパスの場合は小腸と小腸をつないだ部分から大腸までの長さは約3-4mはあると考えられる。
BPD/DSは小腸と小腸をつないだ部分から大腸までの長さ(共通脚)を短くすることにより、栄養吸収を低下させる。
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BPD/DS |
効果・合併症
@体重減少率
バイパスは超過体重の約70%、40-50kg、BPD/DSは超過体重の70-80% 50-60kg程度の減量が期待できる。
A合併疾患治癒・改善率
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バイパス |
BPD/DS |
| 糖尿病治癒率 |
83.7% |
98.9% |
| 高血圧治癒率 |
67% |
83% |
| 高脂血症改善率 |
97% |
99% |
B手術死亡率(術後30日以内の死亡)
バイパス:0.5%
BPD/DS:1.1%
C合併症
共通するもの:死亡、縫合不全、肺塞栓、腸閉塞、横門筋融解症、吻合部狭窄など
バイパス:潰瘍、ダンピングがBPD/DSより多い
BPD/DS:術後栄養障害がバイパスより多いため、飲むべきサプリメントが多くなる。脂肪の多い食事を取るとくさいガスや下痢が多くなる。
D残胃の検査 バイパスでは通常の胃内視鏡、バリウムの検査で残胃が検査できないため、特殊な検査を必要とする。 BPD/DSは胃を切り取ってしまうため、通常の内視鏡検査で十分である。
E術後食事量 両者とも食事摂取制限は必要であるが、胃の大きさに差があるため、BPD/DSのほうが食事摂取量は若干多くなる。
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手術適応
両者とも手術のリスクと手術により得られる利益が理解できる方を対象とする。
バイパス:BMI35〜55程度。術後の胃の検査(仮想内視鏡、ダブルバルーン内視鏡など)を受けることの出来る方。術後サプリメントを摂取できる方。
BPD/DS:BMI50以上の方か、より多くの体重を落とす必要がある方。術後のサプリメントの摂取が必ず継続できる方。バイパスとの違い(リスク、術後食事など)を理解できる方。
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