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肥満について


肥満とは


  肥満とは体の骨格から考えられる標準の量を超える脂肪が蓄積することをいいます。アメリカの国立衛生研究所(NIH)によると、理想体重より20%以上増加していると、健康が害されるといいます。現在アメリカでは9700万人以上、すなわち成人人口の3分の1以上が肥満の状態であり、また500万人から1000万人が病的肥満の状態です。 日本も数は少ないですが例外ではありません。日本では肥満学会が病的肥満患者の数を正確には出していませんが、約0.2%といわれています。日本人でも約20万人以上は病的肥満の状態であると考えられます。 世界中でどこの国でも肥満患者は増えています。先進国においては医療問題の大きなウエイトを占めている問題です。日本でも食生活の欧米化により明らかに肥満患者は増えています。今後大きな問題となっていくと思われます。
BMI30以上の人口増加予想
グラフ BMI30以上の人口の増加予想

病的肥満とは


  ただの肥満が「病的肥満」になるかどうかの境は、肥満に関連する重大な疾病があり、それが命にかかわるかどうかにかかってきます。病的肥満は理想体重より100ポンド以上重たいか、ボディー・マス・インデックス(BMI)が40以上であることを言います。米国国立衛生研究所の見解によれば、病的肥満は重大な疾病で、重病として扱われるべきものであるといわれています。BMIは体重Kg÷身長mの二乗(=Kg/m2)で計算されます。

あなたのBMIはいくつでしょうか?
身長と体重を入力して「計算」ボタンを押すと、あなたの肥満度がわかります。

身長: cm 体重: Kg BMI値

    標準体重: 肥満度%:


BMIが18.5未満の場合「やせ」
18.5以上25未満の場合「正常」
25以上30未満の場合「1度肥満」
30以上35未満の場合「2度肥満」
35以上40未満の場合「3度肥満」
40以上の場合「4度肥満」
  と呼ばれます

3度・4度の肥満の方はこのサイトをよく読んでください。あなたの人生を大きく変えることができる可能性がここにあります。

2度の肥満の方は要注意です。読んで見ることをお勧めします。

やせ、正常、1度肥満の方は、余程のことが無ければここに書かれた治療とは無縁の人生を送られるでしょう。知識として興味がある方は読んでみてください。

もしあなたがアジア人でBMIが32以上であり肥満に起因する合併症があるときは手術の適応となるかもしれません。またあなたがアジア人でBMIが37以上のときも手術の適応をなる可能性があります。手術にご興味があればご連絡ください。


病的肥満の原因は?


  肥満になる原因は、複雑で複合的です。それは単に食べ過ぎの結果ではありません。ある研究では病的肥満の根本的原因は遺伝であると報告されました。一旦病的肥満が確立されてしまうと、食事制限や運動では、長期間の減量効果はないことが報告されています。

健康を脅かす病的肥満


  病的肥満の患者さんの平均寿命は明らかに短くなっています。体重が理想体重の2倍をこえる患者さんは、肥満ではない患者さんの2倍の死亡率であり、糖尿病や心臓発作による死亡の危険率は5倍から7倍といわれています。米国では年間40万人以上が肥満が原因で亡くなっています。

病的肥満に合併する病気


  • 糖尿病
    肥満患者はインシュリンに対する抵抗性が高くなります。そのため血糖のコントロールが悪くなり、体に大きなダメージを生じさせます。
  • 高血圧・心臓病
    肥満は心臓に大きな負担を与えます。そのため高血圧を生じ、心臓発作を起こしたり、腎機能にまで影響を与えます。
  • 関節炎
    ひざや股関節に体重がかかり、関節の消耗や関節炎を生じます。
  • 睡眠時無呼吸症候群
    舌や首の周りが太くなると、空気の通りを阻害します。仰向けで寝ていると気道の狭窄が増悪するため、体の向きを頻回に変えなければなりません。そのため充分な睡眠が取れなくなり、昼間の眠気や頭痛を引き起こします。またこれにより、居眠りをおこし交通事故の頻度も増えます。
  • 胸焼け
    肥満により胃と食道の間の逆流防止機構が弱くなり、胃液が食道に逆流し胸焼けを生じます。
  • 胆石症
    胆嚢疾患は肥満患者により多く生じます。コレステロールの影響と考えられています。
  • うつ病
    病的肥満の患者さんは繰り返すダイエットの失敗、家族や友人からの差別、見知らぬ人からの冷笑や差別などを受けます。また仕事での差別や映画館でいすが合わない、飛行機に乗れないなどのことがあります。そのため精神的に不安定になりうつ病になることがあります。
  • 失禁
    膀胱に圧がかかり咳などで尿漏れを生じます。
  • 生理不順
    ホルモンのバランスが崩れ生理不順が起こります。
  • 脂質代謝異常
    高コレステロール血症を生じます。脂質が動脈内で固まり動脈硬化症を生じます。
  • 肺塞栓
    肺の塞栓は静脈内にできた血液の塊が肺に飛ぶことによって起こります。肥満患者さんは静脈の還流が悪いためそこに血栓ができやすく肺塞栓が起こりやすくなります。

病的肥満に対する治療オプション


  ほとんどの内科的減量プログラムは食事療法と運動療法に基づいて行われます。しかし残念なことに最も効果的なプログラムでさえ、ごく少数の患者さんにしか効果ないことがわかりました。約5%以下の人たちしか内科的減量プログラムによって充分な減量と減量後の体重の維持ができません。米国国立衛生研究所(NIH)によれば内科的減量プログラムを受けた患者さんの90%以上は1年以内に再度体重の増加をきたします。病的肥満患者さんの減量後の体重維持はさらに困難であるとのことです。深刻な健康への危険は「ヨーヨーダイエット」と呼ばれる、ダイエットの繰り返しでやせたり太ったりすることを繰り返すときに起こりやすいといわれています。

 また薬剤も幾つかありますが、副作用があったり、平均すれば数Kgしか減量できない、服薬をやめるとリバウンドを起こすことが多いといわれています。

 病的肥満は複雑にいろいろな要素が交じり合った慢性疾患です。肥満に対する外科治療は、ほかの治療方法と比べて最も長く減量後の体重を維持でき、他の治療方法が失敗した患者さんにも有効です。

 多くの患者さんにとって手術を受けずに肥満に関連する合併症で死亡していく危険率のほうが、手術の合併症でお亡くなりになる率よりもはるかに高いといわれています。

2001年にはアメリカだけで約5万件の減量手術が行われました。2002年には6万件が行われたといわれています。2003年には10万件以上の手術が行われました。アメリカでの手術で最も多い手術となってきました。

この手術を受けてその結果に満足した患者さんたちにより、生活の質の改善、社会的活動性の向上、精神的な安定、雇用機会の増加、経済的な改善などの報告がされています。

 この手術を受ける患者さんの選定基準は厳しく定められていますが、ほとんどの患者さんにとって手術は治療のオプションとなり得るといわれています。

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