「減量手術」とは

減量手術(糖尿病外科)とは

減量手術(糖尿病外科)とは

 ここでいう減量手術には脂肪吸引は含みません。脂肪吸引は術後合併症の軽減に寄与することもなく、落としても数kgですので、高度肥満症患者さんには全く意味のないものです。脂肪吸引手術は美容のために存在する手術ですが、ここでいう減量手術は、合併症の改善、生命予後の改善を目的としたおなかの中で行う胃の縮小を伴う手術で、患者さんの状態に応じて様々な方法(術式)があります。

 減量手術は簡単な手術ではありません。高度肥満症の方に行う手術はたとえ“モウチョウ(虫垂切除術)”や胆嚢摘出術などの一般的に行われる手術であっても、格段に危険性は高くなります。決して簡単に安易に行うものではありません。手術の対象となる患者さんはそのままだと命を落とすような危険性があり、今まで内科的治療を行ってきたがうまくいかなかった患者さんです。

 また患者さんが治療に対して充分な意欲があり、手術後の長期間にわたる食事療法、運動療法、フォローアップのための外来通院の重要性をよく理解していることが必要です。

 この手術は決して楽をしてやせるための手術ではありません。患者さんの命を守るための手術であることを理解してください。

減量手術(糖尿病外科)で重要なこと

 手術をすれば簡単にやせられて絶対にリバウンドしない、一生糖尿病が再発しない、というわけではありません。一番大事なことは、患者さん自身が自分で自分のライフスタイルを変えていこうという努力です。手術後の栄養管理や運動、精神面でのケアが手術と同じくらい重要になってきます。これらなしに手術だけ受けても成功しないでしょう。減量外科治療はプロフェッショナルの集合による完全なチーム医療であり、患者さん自身もご自身を中心としたチームの一員であることを認識してください。チーム医療のないところに手術の成功もありません。不十分な形で取り組み始めて、十分な効果が得られず問題になっている施設が増えているため、国際的にはCOEという制度ができています。

減量手術はどのくらい効果的なのか?

 手術後に患者さんの体重がどのくらい減るか? 糖尿病がどのくらいよくなるか? ということは以下の要因に依存します。

  • 患者さんの年齢
  • 運動能力
  • 術前の体重
  • 健康状態
  • 術式
  • どれだけ術後の食事療法が守られているか
  • 患者さんの意志と家族のサポート

詳しくは、「減量手術の効果」をご覧ください。

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