「減量手術」とは

減量手術の適応、非適応

手術適応

 アメリカ肥満代謝外科学会、アメリカ国立衛生研究所では、手術の対象となる患者さんは
1)ボディ・マス・インデックス(BMI)が40kg/㎡以上、もしくは、BMIが35kg/㎡で肥満に起因する併存疾患がある
2)それまでに内科的治療を行ってきたがうまくいかなかったもの
としています。

 しかしアジア人は内臓脂肪蓄積型肥満が多く、欧米人より低い肥満度で糖尿病などの合併疾患を併発しやすいことがわかっています。そのため、当院では合併疾患の改善を大きな手術の目的として、アジア人に対する手術を検討し倫理委員会の承認を受けた上で、日本人を含む、アジア人に対する手術適応を以下のようにしています。

四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センターにおける手術適応

『BMIが30kg/㎡以上で、肥満に起因する合併疾患を有し、内科的治療が効果的でなかった方』
『年齢18歳以上、65歳以下』

(BMI27.5以上30未満の重症糖尿病患者さんに関しては臨床研究というカテゴリーでスリーブ・バイパス術の適応となる場合があります。詳しくはお問い合わせください)

 私たちは「美容のため」でなく、「病気を治す」ために治療を行います。肥満による合併症があり、それにより患者様の生活の質や生命が脅かされているときに手術を考慮します。

手術の非適応

上記の手術適応を満たしていても手術ができないことがあります。

肥満が内分泌疾患や飲んでいる薬物によって起こっている場合


 内分泌疾患の治療や飲んでいる薬の変更を行えば肥満が解消される可能性が高い、すなわち手術というリスクを負わなくても治療できる可能性が高いと考えられます。

つよい精神疾患があると判断した場合

 術後の決まりごと、注意が守れないと減量がうまくいかないばかりか、合併症を生じてしまう可能性があります。精神科への入院歴が一年以内にある方は手術の対象としていません。また精神疾患とまではいえなくても、治療に対して前向きでなかったり、他力本願的で依存心が強すぎたり、入院治療という団体生活(入院中の部屋は個室です)が出来ないような方は手術をお断りいたします。外部医療機関の心療内科医およびスタッフミーティングで術後に精神的な問題が生じると判断された場合は手術をお受けできません。

全身麻酔・手術が無理なほどの状態が悪い場合

 手術は全身麻酔で行います。全身麻酔がかけられないほど状態が悪い場合は、一時的に内科的治療により減量を行い、状態がよくなったところで手術をすることがあります。肝硬変の方は手術の危険が著しく増えるため、手術はできません。

薬物依存・アルコール依存の方

 薬物・アルコールの依存が現在もある方は手術ができません。また依存症から回復して1年以上たてば手術は可能となります。

ご家族の理解が得られていない場合

 ご家族のご理解は必須です。ご家族の賛成・希望がない場合は手術をいたしません。ご家族に対しては検査入院時または外来時手術に対して医師およびスタッフより十分に説明をいたします。しかしご家族を説得されるのは手術をご希望されている患者さまご自身の役割です。


その他

 様々な状況が考えられますが、スタッフミーティングで手術をしないほうがいいであろうと考えられた場合は手術をお断りすることもあります。

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